兼好法師の「めぐりくる秋」

ひどい暑さが続きますが
暦の上では秋ですね。
さて、先日知り合いの方から
次の和歌、何とか解釈しましょう!
との誘いがありました。
「吉田兼好の歌
めぐりあふ秋こそいとど
かなしけれ
有るを見知り世は
遠ざかりつつ」
という作品です。難しいなあ。
とりあえずは次のような解釈です。
「貴女との関係は遠ざかってしまったが、
そのせいか再び訪れる秋はよりいっそう
愛おしく感じることだ」(ちょっと意訳)
という感じです。
これで一旦は終わったんですが、その後
「貴女=恋人」ではなく
「貴女=母親」と判明。
昨秋に母親を亡くした兼好が
今年めぐってきた秋がいつもに増して
「いとおしく感じる」ということらしい。
いやぁ、勉強になりました。
(2019.8.21 記)